引渡し
本日は「香住の家」の引渡し。
以前の住まいの面影を引き継ぎ、四ツ間を主体にしたプランニングは今でも冠婚葬祭を住まいで行うと言う慣習を持つ地域では健在。
日本の住まいの変遷の一過程がここにはあります。
黒くみえる建具は以前のお住まいから引き継いだ物で鏡板の部分は1枚板です。若干の補修を加え下駄を履かせた建具はお化粧も終えピカピカになりました。
新旧の対比で何も飾らなくてもそれだけで空間が生き生きとします。
新たに飾って美しくなる方法もありますが、引き算の美学と言うのはもっと素敵だと思います。
もっともっと、シンプルにその当りを磨いてきたいと思います。