再び天井裏へ
数年前に、ご相談頂いていた地元の神社社務所。その時は金銭面や役員の同意などの問題で直ぐには出来ないのでと、あれから数年が経ちようやく本格始動することになりそうです。 数年前は現場確認のために天井裏に上がらせて頂いたのですが、今回は本格的な調査の為に天井裏に上がりました。実は前回、天井板を踏み抜き危うく転落する所でした。(汗
元はどこか他の地にあった建物を移築再生されたんだそうで、合掌集落の建物と同じ扠首(さす)組の構造です。扠首組とは下部構造体の上に屋根組を置いてあるだけの構造で、その上には元は茅葺屋根が載っていましたが、いつしか茅替えがされなくなり鉄板が被せられたのでしょう。そして雨漏りで小屋組みの木が浸食され腐った木が雪の重みで折れたんだそうです。
現在は骨折した骨組みを応急処置するように簡易な手当が施されていますが、いよいよ本格的に屋根替えの工事をする事になります。
1枚目の写真が扠首(さす)組の足元です。
そして2枚目は応急処置された小屋組みの様子です。
秋の完成目指して図面も急がないといけません。