工程管理
新国立競技場のプロジェクトが白紙見直しとなりましたね。私共の所にも、反対署名をお願いしますと言う嘆願書が回ってきていた所ですが、これで反対署名する必要は無くなったのでしょうか? 同件での、先日のA藤さんの説明を聞いて思ったのは、デザイン(この場合のデザインとは表層的な装飾を指しています。世間一般の認識も、この部分を指すのかも知れませんが、本来のデザインとはそうではありません。)だけが出来る建築家は、今後ますます必要なくなると思いました。
即ち、それ以外に、クライアントのこと、構造のこと、コストのこと、環境のこと、など様々な要因を一つの形態にまとめ上げる力量が必要とされる、そんな時代がもう来ています。
さて、大きな話に触れてしまいましたが、現実に戻って
新築の現場、内部では塗装工事が延々と行われているので、「引渡しの日を聞いていますか?」 と職人さんに聞いてみた所、何も聞かされていないとのことです。
同様に、他の職種の方が現場に入って来られるのですが、前にされているべき仕事が済んでいないので、自分たちの仕事も出来ないと、帰って行かれます。
何故、こんなことが起こっているのか?
元受工務店さんから「足場が外れたから、行ってください」とだけ聞かされて来たんだとのこと、
そりゃ、当然こうなるわな~。
そこの交通整理を、元受さんがされていないことが理由です。工程管理も工務店さんの重要な仕事です。
無事に27日の引渡しが出来るのか?
一方、リノベーションの現場では順調に工事も進み、空間が最終形に近付きつつあります。
高い天井には漆喰が塗られ、梁も古色にお化粧直しされ、白黒の対比がくっきりしています。