片持ち梁再び
先日の打合せにより次回、ご契約が決まった「高台の景色を生かしたピアノ教室のある家」ですが 高台の景色を目一杯生かすこと、ピアノ教室から発せられる音と生活の場との距離を少しでも離すために生活のメインを2階に計画しています。
洗濯物なども2階に干すことになりますので、当方には珍しいバルコニーがつくことになります。
何故、当方ではバルコニーが珍しいのかと言いますと、私の生活エリアに関係します。
きちんと屋根があればいいのですが、雪や雨の多いこの辺り北近畿のお天気、バルコニーを設けることは即ち、わざわざ雨や雪の受け皿をつくっていることになりますので建物の耐久性への影響を考えると地域的に好ましいものではないと思います。もっとも、敷地に余裕があるケースが多いので、わざわざバルコニーを設けずとも1階で事足りると言うことも言えます。
建物から突出したバルコニーならまだしも、1階に部屋がある、その上にバルコニーを設けるなら熱移動のことをきちんと把握して断熱施工しなければ熱欠損を招きますので、施行者さんにも気を付けて頂く必要があります。
今回は2階が突出するタイプですが、突出した部分の一部が室内になる個所がありますので、これまた断熱施工をきちんと監理する必要があります。
躯体の組み方はプラン段階で、おおよそ出来上がっていましたので図面化するための確認作業です。
写真は以前採用した片持ち梁採用物件の上棟時の物ですが、今回は持ち出す距離がもう少し伸びますので部材断面、組み方などは少し変わってきます。