版築ワークショップを開催しました
梅雨入りしたばかりで、天候が心配された先日 庭工事進行中の「縁望の家」では、版築づくりのワークショップを開催しました。
版築とは真砂土を突いて突いて突き固めた塀のことです。
それ以上の詳しいことは こちら にお任せしますが
今回の庭工事は、子供さんたちが伸び伸び遊べることが大きなテーマでした。
勿論、予算もありますし、住まい手さんのお仕事もありますので、メンテナンスにどれほど手を掛ける時間があるか?などを考えると、したい事と出来る事の見極めが必要でした。
住まいが完成して未だ1年未満ですが、そのメンテナンスには、かなり気を付けてして頂いていたの伺い、庭づくりにも是非ともご参加頂き、家と共に庭にも愛情を持って接して頂けるようにしたいなあ、と思うようになっていました。
勉強会で知り合った方の現場を拝見させて頂いたり、知り合いの工務店さんなどが、版築を手掛けられた事は頭の隅にありました。
計画の途中、諸条件に応じ絞っていく中で、この「版築」で目隠しを兼ねると言う案と、住まい手さんにも参加して頂くと言う考えが結びつき、ワークショップのスタイルを提案させて頂きました。
今回はコンクリート用の型枠を選択しました。真砂土3:消石灰1の割合で撹拌し水加減した土を、お子さんたちが一生懸命にバケツに入れ、大人がリレー形式で、この型枠の中へ投入。
そして、所定の深さまで土が入ったところで突き始めます。突く方は、次第に腕がプルプルし始めますので、入れ替わり立ち替わり、親子で協力して頂きながらなど、出来るだけ皆さんにご参加頂き、私が、僕が、ここを突いたんだと言うことを後からでも実感していただける様に進みました。
昼休みを迎えるころには全体の1/3、日没前午後6時前頃にようやく、型枠を外す瞬間を迎えました。少しずつ現れる、その表情に一同「おお~」と言った感嘆が
突き方の強弱によって、地層のような断面が表情になり、何とも言えない綺麗な感じが出ました。
今回のワークショップに、ご参加頂いた皆様、1週間前の急なお願いに応じて頂いた、あかい工房さん、そして何よりも、貴重なワークショップの場をご提供いただきました住まい手さん、皆様に感謝致します。
本当に、良い経験をさせて頂きました。