兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

但馬ブラブラ

随分と間が空いてしまいましたが、何と5月初エントリーです。 餘部鉄橋

先日は天候にも恵まれ「香住の家」の行政調査に出かけました。

行政調査とは建築の法令関係の調査に始まり、道路、上下水の現況や必要な負担金の事など諸々の調査、又今回の場合は建て替えでもあり、既得権を持つそれらがどうなるのか(多くの場合はどうなると言った事も無い場合が多いのですが・・・)今回は現況の水道管が少しややこしい引き込み方をしていたり、道路後退によって公共桝を移動させなければいけない等、個別の問題を含んでおり電話のみでは話にもならないので事前に調査及び相談に行ったという訳です。

この地域も合併によって行政域も随分と拡大した模様で、まずは「浜坂土木事務所」へと思って着いてみると名称が「新温泉土木事務所」と改名されていました。でも浜坂土木事務所でもホームページは現存しているのですが・・・。浜坂と言えばもう隣は鳥取県、駅近くには鳥取の銀行が進出しており改めてその地理を実感した次第です。写真はそこから日本海沿いを東へ向けて走る途中にある余部鉄橋です。間もなく鉄橋も取り壊されてコンクリート橋に変わるとかで平日にもかかわらず多くの観光客が訪れていました。

何とか午前中で全てを終えてやるぞと意気込んでいたもののやはり最後の雄姿は留めておこうと一旦車を止め、数十分間の滞在でしたが、橋の下にある民家の庭先には、立派な鯉幟がこどもの日を過ぎたこの時期にでも優雅にあちこちで泳いでいる光景が印象的でした。

そして午前中で後少しを残し、各課を回り終えた後、軽く昼食をとり、道中の気になる建築を見ようと少しだけ引き返して撮ったのが下の写真。看板を見ただけでは何なのか検討もつきませんでしたが周囲に軒並み居並ぶ旅館群から推測しておそらく、これも旅館なのだろうと思い、帰ってから調べてみるとやはりそのようです。

庵月

1日数組限定の小さな旅館のようですが何とも贅沢な配置計画です。

庵月

午後からは担当者の帰庁を待っていた1課のみでの調査を終え、そそくさと帰路についた訳ですが更にその道中でもふと、止まった信号で、そう言えばあの建物も気になっていたなあと立ち寄ったのが豊岡市日高町にある「但馬国府・国分寺館」と言う博物館。(下写真)近くには植村直己冒険館もあるそうですが、そちらは又の機会にと言う事で少し中も見学して来ました。

但馬国府

建物は黒塗りの木箱を四つ並べてガラスの小さな箱で繋いだような外観です。中庭を設け、上空から降り注ぐ光が内部に広がる光景が印象的でしたが、途中立ち寄ったトイレの洗面化粧台の上には写真のような小さな埴輪が出迎えてくれました。

埴輪

設計者を調べてみると栗生明さんとの事でしたが、その途中ここで働く職員さんのブログも発見しましたので紹介しておきましょう。

さて明日は、「福知山の家」もようやく地鎮祭です。続きはまたUPしますので宜しくお願いします。