見学会へ向けて 序章2
今回は今週末の「TATAMIリビングの家」の完成見学会に向けて、その2話として、「敷地とその周囲の特性」についてお話いたします。 当敷地は間口9.9m、奥行き13.6mの長方形です。そして敷地と方位の関係は南北軸から45度近く半時計方向に振れていて、南側には既に隣家が高々と建ち並んでいます。
北西に道路、南東は今現在は空いていて暫くの間、畑で使用されるそうですが区画整理完了後はアパートでも建てられそうな大きな区画となっています。
そこで、考えたのが1階と2階の主室となる部分の主採光面です。
寝室や車2台分の駐車スペースの確保を考えると、午前を取るか午後を取るか?の二者択一でした。
一日中、日が射し込む環境ではありませんので、そうするしかありませんでした。
そして選択したのは、どちらだと思いますか?
陽の移ろいは当日、晴れていれば御体感していただく事は出来ます。
そして屋根の形状も又選択肢の一つとなりました。
↑ こちらは、最終形ですが南西面下りの片流れ
そして、こちらは別案です。南西面上がりの片流れ前出とは逆の形状です。
一見、こちらの方が明るそうでいいやん。 と思いますが、夏の陽射し(特に西日)が部屋の奥にまで射し込んで夜寝苦しい家となる事が考えられましたので、最終案に落ち着きました。
(冬の陽射しは太陽高度が下がる事から、少々軒が出ていても室内に届きます。しかし夏の陽射しを一旦室内に入れてしまうと断熱性能が向上している分だけ、熱気が逃げていきにくくなります。)
そのような理由も手伝っての最終形ですが、さてこの建物、ご夫婦の間では何かに似ているなあ?と仰っています。
そして私も模型を作りながら、同じように思っていました。
さて、それは一体何でしょうか?
答えは現場でお聞かせ下さいね。
さて、次回は「滑り込みで」と題したタイトルでお話致します。
お楽しみ下さいね!