兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

光の取り込み方法

本日「坂道に建つ家」の定例でした。これま
で2階部屋の床は出来ていますが、廊下には
床が無かったのです。

理由は写真の通りです。法的に敷地ほぼ目一
杯、建蔽率ギリギリのボリュームでインナー
ガレージに玄関ホールの下屋、そのわずかな
スペースの間に作ったアプローチと中庭、そ
こからの陽射しだけではリビングへの光量が
やや不足すると思い、吹き抜けを介した上か
らの陽射しを取り込む計画です。

吹き抜けは出来れば奥行1間程度は欲しかっ
たのですが、純粋な吹き抜けの奥行は半間し
か確保できませんでした。そこで廊下をスノ
コとすることで、スノコの隙間から光を下に
落し、奥行1間相当の吹き抜けに相当するス
ペースとしています。

スノコは事務所にあった端材を実寸サイズに
加工しモックアップを作成し、断面寸法と隙
間のシミュレーションを繰り返しました。そ
れがようやく現実の物となったのですが、幾
らシミュレーションを繰り返しても現場でな
いと光の動きやサイズ感までは掴めません。

養生シートこそ敷かれていましたが、何とな
く雰囲気は掴めました。多分、光の落ち方や
歩行感は大丈夫のように思いますが、さてテ
スリが付いた時に最終確認をしてみたいと思
います。

最後の写真の養生シートを敷いている部分が
全てスノコ床となります。