光の取り込み方法
本日「坂道に建つ家」の定例でした。これま
で2階部屋の床は出来ていますが、廊下には
床が無かったのです。
理由は写真の通りです。法的に敷地ほぼ目一
杯、建蔽率ギリギリのボリュームでインナー
ガレージに玄関ホールの下屋、そのわずかな
スペースの間に作ったアプローチと中庭、そ
こからの陽射しだけではリビングへの光量が
やや不足すると思い、吹き抜けを介した上か
らの陽射しを取り込む計画です。
吹き抜けは出来れば奥行1間程度は欲しかっ
たのですが、純粋な吹き抜けの奥行は半間し
か確保できませんでした。そこで廊下をスノ
コとすることで、スノコの隙間から光を下に
落し、奥行1間相当の吹き抜けに相当するス
ペースとしています。
スノコは事務所にあった端材を実寸サイズに
加工しモックアップを作成し、断面寸法と隙
間のシミュレーションを繰り返しました。そ
れがようやく現実の物となったのですが、幾
らシミュレーションを繰り返しても現場でな
いと光の動きやサイズ感までは掴めません。
養生シートこそ敷かれていましたが、何とな
く雰囲気は掴めました。多分、光の落ち方や
歩行感は大丈夫のように思いますが、さてテ
スリが付いた時に最終確認をしてみたいと思
います。
最後の写真の養生シートを敷いている部分が
全てスノコ床となります。