建物の点検方法 その3
基礎、雨樋に続き、第3回目は外壁です。
外壁の種類には様々あるので、点検個所は
一概で無いのですが代表的なものに限りお
話します。
外壁の種類は大きく分けると湿式と乾式の
2種類に分かれます。湿式とは水を使って
材料を硬化させる、いわゆる左官屋さんが
関わる仕上げがそれに該当します。
湿式の場合はまずはひび割れですね。ひび
割れは目視で発見できるので注意して探し
てみて下さい。
続いて乾式と呼ばれる物の代表格はサイデ
ィングですね。窯業系のサイディングの場
合は継ぎ目にコーキングを打って防水の役
割も兼ねているため、コーキングが劣化し
ていないかを確認する必要があります。
又、本当の木材を張った外壁の場合は、防
腐塗料が剥げ落ちていないか、或いは雨に
よって腐食が進行していないかを確認しま
す。
腐食が進んでいない場合は防腐塗料を早め
に塗り直すことによって耐久性が向上しま
す。腐食が大きく進行している場合は張り
替えるなどの必要があります。
鋼板の外壁の場合は塗膜が傷つけられるこ
とによって、素地の鉄板が錆び、その錆が
広がることもあるので小さな錆の内に発見
しておくことが重要です。
とまあいずれも目線の届く範囲では発見で
きそうですが、高い位置は発見も難しくな
ります。やはり定期的な点検が必要だと思
います。