剛床
構造体が最も綺麗に美しく見えるのが棟上げ
くらいまでの一瞬のタイミングなのですが、
その瞬間に立ち会った時には毎回、「このま
まがいいなあ」と思ったりします。
しかし、そのままでは雨が漏ったり、色々不
都合が生じるため、そうもいかないのが現状
です。
今回の写真も、そんな瞬間かもしれません。
碁盤の目のように綺麗に正方形が出来上がっ
ています。当事務所では1階の天井には梁が
現れる仕様なので構造=意匠と言う概念で構
造計画を立てています。この後、2階の床を
固めるてに厚板構造合板を張っていきます。
いわゆる剛床(ごうしょう)と呼ぶ仕様です。
他にも屋根野地板が貼られる直前の垂木の間
から射し込む陽射しに照らされた室内の様子
を見ると、「ここで時が止まって欲しい」と
ありもしないことを思ったりします。
我々にしか味わえない、どうでもいいフェチ
ズムなのかもしれませんね。