兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

ノイズ

ノイズとは騒音や雑音などと訳され、
音に関する意味で用いられることが
多いのでは無いでしょうか?

先日、電車で大阪に行った帰りの車窓から、
流れる景色を眺めていました。
丁度桜満開で、外の景色が最高に綺麗で
良いタイミングでした。

所が、ある所で、ちょっとノイズだなあと
感じたシーンがありました。

車窓からの眺めは河川敷きに沿って続く
ピンクの風景で、周りは田畑や堤防の土手の
土や緑です。
ある所に差し掛かるとそのシーンが
突然カットされ、
畑のマルチやビニールハウスの
キラキラした人工物。
そこに太陽光発電のパネルも加わり、
高揚していた気分が、げんなり。

何故、これをノイズに感じたのでしょうか?
光沢の無い世界の中に突然現れた
ツルツルピカピカでは無いか?
と思ったのですが、

では次の写真を見てどのように感じるか?
と言うとツルツルピカピカはしていませんが、
やはり人工物である立て看板が
景色を壊している、
即ちノイズなのでは無いか?と思います。

実は、この物の見方は建物に
窓を設ける場合にも通じるもので、
例えば家の中から見たくない景色がある場合、
そこには出来るだけ窓は
設けないようにするなどして、
シーンを創り出します。

そのため、北側であっても
そこに良い景色があれば大きな窓を
設けることもあります。

次の写真は北向きではありませんが、
そこに良い景色があったため
大きな窓を設けた事例です。