悩ましい判断
当事務所では、スイッチやコンセントの位置、
照明器具をどんなのにするべきか?
などの電灯コンセント及び照明計画を立て、
図面に落し込む作業をするのですが、
その作業が毎回、結構悩ましいのです。
殆どの照明は主役ではないので、
あまり堂々と目立った場所に
欲しい訳ではありません。
かと言って無ければ生活が成り立ちません。
その塩梅が悩ましく、又、スイッチ位置も
欲しい所に壁が無いこともあります。
コンセントやスイッチを隠して1カ所に
集中配置する方法もありますが、
そうなると何かを犠牲にせざるを得ない
場合も出てきます。
住まい手さんがストレスなく、
かつインテリアの邪魔をしない、
それらの配置は結構難しいものです。
一室一灯方式と呼ぶ、日本の家でよくみられる
天井のど真ん中に大きな照明器具が
どんと鎮座するような照明方法では
必要のない部屋の隅々までを赤々と
照らし出す訳ですが、それだと無駄にエネルギーを
使っているだけなので
当事務所では多灯分散方式と呼ぶ
必要な個所に必要な量の光を灯す
照明方式を採用しています。
一室一灯方式に慣れている日本人には
多灯分散方式の家では、最初暗いと感じるかも
知れませんが、次第に慣れます。