兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

建物巡りの旅 その3

少し間が空いてしまいましたが、記憶が薄れ
ない内に続きを投稿させていただきます。

21-21デザインサイトと国立新美術館を後にし
て次に向かった先は東京メトロ神谷町駅です。
地下から上がるとそこは最近、雑誌でも見た
ことのある独特の建物の下でした。「あっ、
ここにあったんだ」と思いましたが、又帰り
に同じ駅から地下鉄に乗る予定だったので、
一先ず目指すは白井晟一さんが設計した
「NOAビル」です。事前にグーグルストリ
ートビューで調べていた限りでは駅から少し
歩かなければ見えないと思っていたのですが、
意外に地上に出てメインの通りに建った途端
にその異様な姿が目に飛び込んできました。

周りに建つ四角四面のビル群とは打って変わ
り、下層こそふくよかですが、上層部は楕円
形のプランがそのまま立ち上がったような姿
に目を奪われ、建物に近づくに従って、その
異様さはますます度を増すのでした、多分こ
こがメインエントランスであろう部分は高く
えぐられたアーチ状で、その先はどうなって
いるんだろう?と思わせる神秘性でした。

地面から生えてきたように見える姿は、ビル
と言うよりも彫刻?と表現する方が相応しい
かもしれないとも思いました。そう感じさせ
るのは恐らく低層部に用いられたレンガタイ
ルがほぼ、道路に接する所まで貼ってあると
言うのも原因なのかもしれません。目の前の
道路には警察の護送車が横付けされていて、
少し物々しい雰囲気でしたが常日頃の風景な
のか、道行く人達は平然とやり過ごしている
ように見えました。

交差点の角に建つ建物は近づきすぎると細部
だけは分かるのですが、全景が分かりません。
交差点四方向からその建物を仰ぎ見ると、あ
る方向に赤白のタワーがあるではありません
か。「あれ、東京タワー?」下調べの中で眼
中になかったため、この有名な建物がどこに
あるかもしらずに訪問していたのですが、調
べてみると確かに東京タワーでした。

一通りNOAビルを堪能し、元来た道を戻っ
て行こうとすると大きな屋根がいやに印象に
残る建物が現れました。その姿から多分、宗
教建築であろうとは思いましたが、もしかし
たら相撲関係の建物か?でも相撲関係なら両
国だろうと歩を進めてみると、そこには霊友
会本部と書かれたサインがありました。

なるほどなあ、ラジオCMでは良く耳にして
いた霊友会とは、ここに本部があるんだとは
思いましたが中に入るほどの事情も勇気もな
くあえなく素通りし、神谷町駅に向けて戻っ
て行くのでした。

さて駅前まで戻って来て、この3字曲線を描
く躯体のような、そうでないような部分は構
造的に意味のあるものなのか?と思いました
が多分、構造的にも意味のある現代版のフラ
イングバットレスではないかと思いました。

それが麻布台ヒルズの建物です。中にはハイ
ブランドのアパレル店などが入居されていて、
少し敷居も値段もお高めそうな雰囲気でした
ので、少しだけウロウロして次の目的地を目
指すのでした。