お引渡し
「丁寧に暮らす家」(二期工事)
先日、お引渡しをさせていただきました。
1坪にも満たない洗面脱衣スペースに
洗濯、洗面、収納、物干し、換気乾燥など
多くの機能を必要とします。
滞在時間こそ短い部屋ですが一日の中で
朝起きて顔を洗う時、歯を磨く時、洗濯をする時、
洗濯物を干す時、夜お風呂に入る前、入った後に
必ず使う、非常に使用頻度の高い空間です。
以前も同じ場所にお風呂と洗面脱衣場が
同じ広さ、同じ天井高さで存在していました。
こちらの住まいでは一期工事時に
小上がりの入り口に大きなアーチを採用し、
それがアクセントデザインとして生きています。
そのテーマを引き継いで二期工事でも
洗面脱衣場の入り口にアーチを採用しています。
単純に出入り口をアーチにするだけでも
良かったのですが、折角この場所や浴室にも
断熱気密、気流留めを施して
これまで暑くて、寒くて滞在するのが苦痛だった場所を、
そのような体感から無縁の場所に生まれ変わらせるので、
もう少し長く滞在しても
居心地良く感じられるようにするには、
何かもう一工夫欲しいなあと考えました。
それには空間の操作、つまり空間の変化を
もたらすことが一番だと考えました。
そのために触れる部位はどこか?
床はバリアフリーを求められるため
フラットである必要がある。
壁は洗濯機や洗面台を置くため
既に最低限のスペースであり
整形を崩すことは難しい。
であるならば、天井はどうか?
洗面台や洗濯機置場の上のスペースは
手が届く訳ではない。
従って、この部分なら何かしら
変化をつけても大丈夫であろうとの判断で、
ここに変化をつけています。
Rで下がってきた天井と壁の接点を
少しずらして隙間を設け、
その隙間に照明を仕込んで間接照明にし、
この間接照明が部屋の主照明となっています。
単純にお風呂を入れ替えるだけなら、
工事期間は1カ月も掛からず出来るはずですが
折角、一旦スケルトンの状態にするなら
断熱、気密と言った基本性能も触れるチャンスです。
コストを抑えたいがために、そのチャンスを逃すのは
愚の骨頂です。
一般的に築20年以上ほど経つ家は
仮に断熱材が入っていても
かなり貧相な断熱かと思います。
ここをしっかりとケアしておくことで、
今後の生活、こと冬場のヒートショックに
対しても大きな効果があると思います。
家が寒いとお考えの方、40代後半以上の方は
やはりこういった部分がご自身の健康状態にも
大きく左右すると思います。
只、断熱材が入っていれば良い訳ではありません。
中途半端な断熱や気密対策では折角掛けた費用も
4割ほど無駄にします。
又、プロでも意外に見落としている個所もあります。
経験豊富な私どもこそ、改修のキーポイントを
熟知しています。
是非、芦田成人建築設計事務所の改修工事を通し
健康で快適な生活を経験してみませんか?