兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

面を取る

「面を取る」ってもしかしたら

専門用語なのかもしれませんね

被っていた、お面を外すことではありませんよ。

木材などを柱や梁などに製材すると

正方形や長方形断面に仕上がる訳ですが

そのままだと角が直角になっていて

手で触れると角が立って手が痛いとか

物に当ててしまうと、角の部分が

直ぐに傷んでしまうと言うデメリットがあります。

それらの対処方法として

角を落とす作業を「面を取る」と言います。

で面を取る方法は幾つかあって

最も簡単な方法はサンドペーパーで

ひたすら擦り続ける方法です。

カンナの刃を少しだけ出して

さっと1~2回カンナを通すだけでも

面が取れますし

トリマに面取りビットを装着して

面を取ることも出来ます。

従って面の形も様々で

カンナを通すだけなら、三角形に面が

取れますし、トリマのビットには

様々な形状の面取りビットがあります。

ひょうたん面や銀杏面と呼ぶ

面の形状もあって、そのネーミングの

ユニークさに感心させられるのですが

実はそれらは装飾性が強くて

そこに装飾性を求めていない私には

あまり用いることが無い面の形状となります。

丸い面を取ろうと思うと

ボーズ面と呼ぶビットを使うそうですが

一般的には3Rと呼ぶ面の半径が3ミリの物が

一番小さいそうですが、実は手触りとして

3Rは少し大きいそうでして

それよりも小さいRは無いのかと

探していたら、ありました。

2Rと言う物があるそうです。

値段を見ると、3Rよりもウンと高い!

写真が少しピンボケしていますが

以前、テスリとして加工して頂いた物の

残りの材です。

上は面取りと言うよりも

手触りが良い様にR加工して頂いています。

そしてそれ以外の3つの出隅の角も

少し面取り加工してあります。