四号特例廃止に向けて
先日、四号特例廃止に向けた国会審議が始まる
と言うニュースを目にしました。
建築業界以外の方は「四号特例って何?」
と言う方が殆どかと思いますが
住まいづくりに大きく関係することです。
四号特例とは、木造二階建て程度の建物では
その構造安全性に関して建築確認申請の際に
審査の対象にならないと言うのが簡単な内容です。
「えっ、嘘でしょ」と思わないで下さい
現実なのです。
この四号と言うものに、木造二階建て程度の住宅では
ほぼ該当していて、その安全性の確認は
設計を担当する建築士に任せられているのが実際でして
即ち、設計を担当する建築士の性善説に頼っているのですが
じゃあ皆が、安全性の確認をきちんとしているか?
と言うと実は、結構いい加減なことをされている方も
いらっしゃいます。
性善説と言う言葉にどの程度の方が
良い印象をお持ちでしょうか?
確認申請で審査の対象じゃあないのなら
自由なんでしょ、じゃあ俺様の自由に設計させろよ
と言う方が残念ながら居るのも事実なんですよね。
構造安全性は人様の命にかかわる部分なので
そこは、きちんとしないとダメでしょと思い
ルールを守って設計している側からすると
ずるいよな~、ですよね。
そこが、今回確認申請でちゃんと審査するようにしませんか?
と言うことですから、これが現実になれば
設計者側の意識も少しは変わりはしないか?
と思います。
もっとも、今回の審議の背景には高断熱化や太陽光発電の設置
などにより建物にかかる固定荷重の重量化があると言う事です
が、さてもし四号特例が廃止になった場合
その審査内容は、どこまでを求められるのか?
私の予想では、壁量計算が義務化と言う
相当しょぼい所までしか、しないのでは無いか?
と思います。