キッチン考
先日、キッチンの話が出ましたので
引き続き、キッチンについて
私なりの考察を述べたいと思います。
当事務所では、特に決まったキッチンの
仕様を定めている訳ではありませんが
空間の中に主役級の存在で位置するのなら
やはり既存のシステムキッチンでなく
作った方がベターと考えます。
勿論、予算の事もありますが
贅沢な仕様を求めなければ、
既存のシステムキッチンよりも
少し高いくらいで収まります。
主役級と言ったのは、例えば
衝立となるカウンターで囲われること無く
キッチン以外のスペースから
キッチン自体が丸見えになる場合です
木の空間の中に、ピカピカした素材の
扉や引き出しは、似つかわしくなく
たとえそれが木目調であっても同じことです
なので、そのような場合は、キッチンを作ります。
しかし、これまでに作り付けのキッチンだった割合は
そんなに高くありません。
と言うことは、キッチンが丸見えになるような
プランが少ないということにもなるのですが
システムキッチンも、プロがよく考えて
出来ている物なので決して悪いとは思いません。
むしろ機能面だけだと、これで良い
となる訳ですが、外身を覆う部材さえ
文句のないものになれば、みんなが納得する
所でしょうが、そこが日本のメーカーの
デザインの下手さなんですね。
もっとも、その市場を狙って
独自路線を築いているキッチンメーカーも
ありますし、フルオーダーやセミオーダーを
得意とする会社もあります。
何かを満たせば何かが立たない
だから色んなキッチンメーカーが存在し
商品を展開出来ていると言えるのでしょうけども
先ずは何よりも、既製品であれ
オーダー品であれ、きちんと機能を果たせる
キッチンづくりを考えたいと思います。
ついでに申し上げますと
あまり、公開したことのない話ですが
私もキッチンに立って色々作れるんです。
キッチンを設計する上で
これは重要なファクターであると思います。