忍び寄る
前回は簡単な防犯対策について、お話した訳ですが今回はこの文化に住んで経験した恐い話から
夏も終りを迎えようとする、エアコンが必要か否かと言った位の季節の夜、ベランダ側の窓を開け、カーテンは閉めたまま部屋で机に向かい作業をしていた時にベランダの方から何やら物音がします。猫かな?と思っていたら嫌に大きな音がだんだんとこちらに近づいてくるではありませんか。
何故か、カーテンを開けて覗く事はせずにいざと言う時のために、すでに防御体制に入りました。だんだんと近づく物音、間違いなくこちらに近づいています。
さあ、いつでも来いと言う体制に入った時、
隣の方から「あんた、何してんのー?」と言う声が聞こえてきます。
そうするともう一つの声は「びっくり、さそうかなと思って・・・」とばつが悪そうな感じです。
そうです、隣の部屋を訪ねて来た、少し、いかつい、お兄さんだったようです。
実はこの、ベランダの外には平屋で屋根付きの貸しガレージが直ぐ目の前にあったのですが、その屋根を伝ってやってきたと言う訳です。
と言う事はこの住まいは玄関の方からも簡単に入る事が出来、ベランダの方からも侵入可能と言う事であり、こちら側の窓にも当然前回の補助錠が増えた事は言うまでもありません。
例は少し違いますが、泥棒はどこからでも、その気にさえなれば侵入してきます。マンションの場合2階はまだ防犯意識は高いけども、3階以上になると極端に意識が低くなると言います。
雨樋を伝って登ったり、逆に屋上から降りてくる例もあるように上の階だから安心とタカをくくってはいけません。
又、古い住まいの場合は屋根瓦をめくって侵入すると言うケースもあるようです。
皆様の住まいの周りも一度、見渡してみて下さい。隠れて侵入出来る高い塀、足掛かりとなりそうなエアコンの室外機、や物置など排除は難しくても侵入経路となりそうな所には対策を講じる事も出来ると思います。
防犯対策100%は難しいでしょうけども、地震対策と併せて出来る所から始めて見てください。