兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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情報はタダか?

ネットを開けば多くの情報がタダで手に入るようにみえますが、しかしネットで流れている情報の波には方向性が無く、あっち向きの波、こっち向きの波、が錯綜していると言うのは周知の事実と思います。

これらの波を都合よく捕まえて漕ぎ出せる船ならば問題ありませんが

波任せの動力を持たない一般ユーザーと言う船がこの海を航海するのはとても勇気のいる事で、あの波にも乗り、この波にも乗りとしていては、まず目的地に辿り着けないで、逆に大きく迂回して元に戻ってくる事さえあるかも知れません。

そのようなバラバラの情報を整理し、ちゃんと航海が成立するように波を整えるのが有料情報の役割でもあると思います。

プロのサービスを受けるには、そのスキルに見合った報酬は支払われるべきであろうと思います。

よくある専門化への質問集のようなサイトにも真剣に悩んだ上での質問、聞けば自然に誰かが教えてくれるであろう的質問、などプロの目で見れば悩みの程度が歴然と分る場合があります。

又そのような質問の中には工事金額の妥当性に関する質問を時折見かけますが、特に建築の場合は実際に現場を見ないと本当にアバウトな答えしか出来ないケースが多く、仮にそこでアバウトな答えを出してしまうと、そのアバウトが独り歩きし、受けて側の解釈でベストな回答に変換され、その後の違う結果には即それが不信感に変わると言ったケースが生まれるのも稀ではありません。

特に金額の妥当性などを判断する場合は資料やデータ、現場の確認など様々な側面から判断しなければならず一概に高い安いの判断はつきませんし、そこには労力が伴います。

こう言ったサイトの活用には自ずと限界があり、それを活用する側にもそのリスクを充分に認識しておく必要があると感じます。