兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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こんなの使ってます。

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昨日の話を受けて、そこで私共では普段、住まいの仕上げ作業にこんなワックスを使用しています。
 
未晒し蜜蝋ワックス/(有)小川耕太郎&百合子 社

 

未晒しとは漂白していないと言う意味です。漂白していないミツバチの蜜蝋と荏ごま油が主成分で、ほのかに荏ごまの香りがし、誰でも簡単に施工出来て非常によくのびます。スポンジを使って塗っていくだけです。配合によって若干硬さが違うようで今はA~Cタイプの中から選べるようになっているみたいです。詳しくはホームページで御確認ください。

御手入の頻度は年に1度程度塗って頂くのが理想ですが、家具等も入ってしまうとなかなか理想道理には行かないと思いますが、年末の大掃除の時に我が家の一大行事として行ってもらうのはどうでしょうか?
 

でスポンジの処理ですが、私共の場合は上記ワックスを使用する場合、高温にならない所で日陰に置いて管理していますが今の所、発火したとか、そう言う事は起こっていません。

ちなみにこのワックスですが、樹種にもよりますが記載の数値以上によくのびます。杉、桧の場合、記載の数値の1.5~2倍位の面積が塗れるのではないかと思います。
 

また、杉や桧は経年によって白い部分も赤い部分も次第に色の差が少なくなり一様に黄色に近く変色します。この変色が嫌なら、まず柿渋を塗っておくのも手かもしれません。私共の事務所でも杉の厚板のフローリングを張っているのですが、最初に柿渋を水で3倍希釈して塗り、塗った後直ぐに別の布で拭取り、それが乾いた後に前記のワックスを塗る事で完成から4年目に入った今も綺麗な赤味を保ったままです。
 

色の違い1
柿渋を薄く塗った床と何も塗っていない柱。

柿渋を塗らなければ、経年変化により同じくらいの色に落ち着くのですが塗っている部分と塗っていない部分では4年経過した今でもこんなに色が違います。(当事務所にて撮影)