兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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宮脇建築

以前より「つながる家」への道中に書写山があるのを発見していたのですが、この書写山は映画「ラストサムライ」の撮影が行われた事でも有名で、監理期間中に一度は訪れてみたいと思っていた場所でもあります。

しかし、本命はそちらではなく、その麓にある宮脇建築である「姫路書写の里美術工芸館」です。

宮脇檀氏の建築と言えば丹波からは程近くの出石に数点の作品がありますので、珍しい物ではありませんが、そこにあると分った以上は見に行かない手はありません。

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と言う訳で、少し探訪に竹林からこっそりのぞく大きな瓦屋根に赤い列柱は何度か雑誌などでお目に掛かったシーンです。

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リサイズしたら余計に感じるようになってしまいましたが、まるで魚眼レンズで撮った写真のようになっていますが、決してそうではありません。

屋根の稜線がゆっくりカーブしていることで目の錯覚をおこすのでしょう。
意図的にそれを狙っての設計であれば、凄いとしかいいようがありません。

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周囲の竹林も綺麗に整備されています。
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石積みで造られた水路と竹で作られた水路、田んぼへ水を引くためにわざと分離させ、この下流では更に分岐があり、3本に分かれていました。
水中の竹はどうなっているのでしょう。水面よりも少し上の部分はグレーに変色しています。それよりも上の部分は黄色い状態なので、この竹で整備されたのは、そう昔の事ではないようですね。
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内部は美術工芸館と言う事で展示スペースをすっと流す程度に動線の取り方や諸室の配置などをみて見学。

って肝心な展示物は見てないのかい?と言うお言葉が聞こえますが
はい、今回は展示物よりも建物メインで見ておりました。

ある意味偏った見方である事に違いはございません。