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大役を仰せつかる

兵庫県建築士会柏原支部は今年創立50周年を迎えるそうです。
正式には51年と言う声もあるのですが・・・

まあ、それはさておき、50周年を記念した事業が年末(11月末か12月初旬頃予定)に行われる事になり、実行委員長と言う大役を仰せつかりました。

事業の準備、記念誌の発行とやらなければいけない事だらけですが、まあやれる事から始めなければいけませんね。

さて、先日の補足です。
まだ、ご覧になっていない方は是非、先日のエントリーのリンクでYOUTUBEの画像を御覧下さい。

倒壊していない手前の建物は、他方のそれよりも、意図的に強度を落としていたそうです。

しかし、学術的にはどちらも同じ倒壊と言う判断だそうです。

見た目にあれだけ派手に転んでしまうと、どちらも同じと言われても誰もそのようには受け止めようがないとは思いますが、しかし見た目の問題だけではなく、

建築基準法の第1条に掲げられている「国民の生命の保護」と言う観点からも反れてしまっている点に大きな問題があるのでしょう。

少し解説的になりますが、リンク先の映像をよくご覧頂きますと手前の建物の足元が一時的に宙に浮き上がるような瞬間があります。

これが柱の足元に発生する「引き抜き」と言う現象で土台にささっていた柱が引き抜かれて違う場所へ着地すると建物を支えていた柱が傾き倒壊に到る事を防ぐために、ホールダウン金物で基礎と土台、柱を一体的に緊結しようと言うのが狙いです。

しかし、手前の建物は、そのようにはつくられていなかったのでしょうか?柱が引き抜かれ踊るような形のいわば片足立ちのような作用が働いた事で建物の形状が崩れるまでは到らなかったようです。

これが、伝統工法の石場建ての構造にも似ている事からなのかもしれませんが、先日のもう一派の声が徐々に高まっていると言うのが現状なのでしょう。