甍(いらか)
週末、「集う家」の現場はいつもよりひっそりとしていた。
いつも沢山、居た職人さんがいない現場はこんなにもひっそりとしているもんだ。
だが、そのひっそり感を打ち消すように隣の法面では草刈機の協奏曲である。
そんな、響きのいいものではないが・・・
現場の屋根には瓦が葺かれていた。
うん、格好良い。
でも、この建物の面積、高さ(総称して大きさと呼びたい)からいくと全て瓦葺きにすると、きっとかなり重い感じになる。
と言う事で
越葺きと言う葺き方を提案させて貰った。
軒先部分を板金で葺き、残りの部分を瓦にすると言う葺き方です。
そして、屋根の妻側の出し方にも特に気を配り、桁、母屋、棟木は外壁から外へは飛び出していない。屋根が1枚の盤として建物に乗っかっている、そんな感じです。
少し、軽やかさが出たように思います。
この建物はへの字型に曲がっていて、2枚の大きな屋根が建物の外観を印象つけています。
さてさて、そろそろ開口部まわりの枠の施行もメインになりそう。
複雑な仕事もありますが、無事綺麗に納まる事を願っております。