兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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梅雨明けが待ち遠しい、今日この頃です。

多分、明けると猛暑到来となるのでしょうけども・・・

さて、そんな今日は「キッチンがお出迎え」の宍粟市山崎町の家の材料検査と選木作業です。

とかく、プレカットとなると人の目が関わる機会が減る訳です。

一昔前に聞いた話では木の元と末(いわゆる山で立っている時に根元であったか先端の方であったか)も見ずに機械に放り込まれている工場もあると言う酷い話もあったもので、今では改善されていると良いのですが。

そのようなヒューマンエラーが発生する確率を落とそうと思えば、多くの人の目でチェックを入れてあげる事も大事になる訳です。

その上、木を見せて使うと言う事はすなわち、その木自体が仕上げの材料でもあると言う事で、現場に入ってから「これ駄目だから取り替えて」は出来ないのです。

この段階だからこそ出来る駄目出しなんです。

また、より木の美しさを引き出すにはこのような下準備が必要になる訳で、一昔前、手刻み主流の頃なら大工さんが墨を付ける前に普通に行っていた作業なんですよ。

プレカットでは、その工程がパスされる事になるので、替わって、私がやっているだけの事なのです。

でもやっぱり、お金を掛けなくても綺麗な木の家に住んでもらいたいんですよね。

等級を上げて良い材料を指定すれば、綺麗な木は手に入ります。でもそんな事してたんじゃあ、いくら予算があっても足りません。

選木作業3

 

とにかく色んな段階で、一手間掛けます。

そして、同じ値段でも全然違う、美しい木の家が出来上がって行くのです。

選木作業2