刻み見学その2
一昨日は今週末に棟上げを控えた「丹後町の家」の刻み見学。
今回は住まい手をお誘いしての見学です。途中道路工事で1~2分程度遅刻してしまいましたが、既に住まい手さんは到着されていました。
私が到着する寸前に大工さんも丁度休憩時間に入られた所でして、今回はあまり作業中の様子を私自身は見ることは出来なかったのですが、少し早めに到着されていた、住まい手さんは、作業中の様子もご覧頂けたとの事で良かったです。
お子様のご記憶にもしっかりと刻み込んで頂けたかな?
作業中は大工さんの邪魔をしてはいけないと、少し遠巻きにして作業の様子をご覧頂いていた訳ですが、休憩時間に入り、いよいよご対面とばかりに材料に近づいて頂きました。
今回の作業のメインは垂木です。既に刻みを終えた材料が山積みにされていますが、1週間ほどの間に随分と進んだものですね~。
上写真は切れ端のように見える材料ですが、これは面戸板と言う材料です。普通の面戸板は厚み10数㎜前後ですが、ウチの仕様では殆ど場合、梁と同じ幅の120㎜です。
面戸板の主な役割は、天井裏への害虫の進入を防ぐために設けられているのですが、ウチの場合は背の高い、垂木が横にポテっと転ぶのを防ぐ、転び留めの役割と、外壁内壁それぞれの下地としての役割ももたせます。
上写真の最上段の材料は柱に突き刺さる部分の梁の仕口加工の形状です。「小根ほぞ」と言う名前ですね。丸い穴の開いている部分にボルトを通し、柱と引き合うようになっています。
そして上写真の、よ-六 と書いている材料は梁同士が組み合わされる部分の仕口です。「蟻落とし」ですね。
このようにして柱にささる部分、梁同士が組み合わされる部分の形状はそれぞれによって変わって来る訳ですね。
さて、週末は棟上げ、晴れる事を願って、テルテル坊主でもと思いましたが、もう梅雨明けもした事ですし、ここは晴れ男パワーで何とかなる事を願っておきましょう。