兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

View Original

配筋検査

暑い日が続きますね~。

もう梅雨明けしたと言っても過言では無いような日差しです。

そんな強い日差しの昨日、「丹後町の家」の基礎配筋検査を行いました。

天気予報では午後から50%以上の確率で雨と言ってましたが、そんなのどこ吹く風と言わんがばかりの暑さ。こちらの現場に僕が行く時には、殆ど晴れ。天気予報がいくら悪くても、誰が何と言おうと晴れ。

そう、晴れ男のようです。

この勢いで棟上げもカラッと晴れてくれれば問題無しです。

 

さて肝心の配筋検査ですがコンクリートスラブ(盤)底面の清掃とスペーサーブロックを増やして貰うぐらいでその他は大きな問題なく綺麗に組んで頂けました。

スペーサーブロックとはコンクリートの中に埋め込まれる鉄筋は空気に触れることで酸化します。即ち錆びやすくなる訳ですね。でアルカリ性のコンクリートに埋め込まれる事で酸化が抑制されるわけです。

しかし、コンクリートの中に包まれると言っても皮一枚程度で包まれていたのでは殆ど意味がありませんので、しっかりとした肉厚でもって包まれている必要がある訳です。この肉厚の事を「かぶり」と言います。

その厚みは土に触れる部分か否か、部位などによって変わってきます。その厚みを確保してくれるのがスペーサーブロックと言うものになる訳です。

した写真はプラスチック製のスペーサーです。

配筋検査5

 

さて配筋検査と言いましても検査項目は多岐に渡りますのでここで全てを書き記す事は出来ませんが、主な内容の一つに、上記のかぶりもありますが、鉄筋の配置間隔と言うものあります。

それを確認したのが下写真です。

配筋検査2

 

どれくらいの太さの鉄筋をどのくらいの間隔で並べるかを検査しています。鉄筋の上を歩く時はかなり気を遣います。せっかく職人さんが一生懸命、鉄筋同士を結束線と言うハリガネのようなものでくくってくれているのですが、体重を掛けすぎるとその結束線が切れてしまいもう一度くくり直して頂くと言った事になりかねませんからね。

配筋検査3

 

現場と海の関係を写したのが上の写真です。写真左手、正面の青いシート越しに海が見えているのですがご覧いただけますでしょうか?

 

ウチの現場は結構しっかりした基礎になっています。

配筋検査

 

例えば上の写真。鉄筋の先端が鍵方に曲げられていますが、ここまでしている基礎はあまり無いというのは良く言われるのですが、ウチでは標準仕様にしています。

よくあるのは、先端を鍵方に曲げないで真っ直ぐ伸ばしたままの基礎配筋です。

 

後はホールダウン金物と言う物が柱に取り付けられる訳ですが、それは地震時など大きな力が作用した時に柱が土台から引き抜かれる力が加わる事があるのですが、それを防止する為に、基礎のコンクリートの中にボルトを埋め込んでおき、それと柱をボルトで一体化しようと言うものです。

で、そのボルトは埋め込む深さを深くする必要がある為にコンクリートを打つ前に先に取り付けておく必要がある訳です。その長さや深さの確認をした物が下写真です。

配筋検査4

 

さて、このようにしてしっかりした基礎も少しずつ出来上がりつつあります。

棟上げの日取りも決定し、大工さんの作業場も大忙しと言った感じでしょうか?

晴れ男パワーが通じる事を今から祈っておきます。