共通言語
今日から洞爺湖サミットと言う事で先進国首相が続々と来日されているようです。(所で、この先進国とは一体どうなれば先進国で、どうなれば先進国ではないのかの定義はいったいどうなっているのでしょうね?自分達が勝手に進んでいる国なんだぞっと優越感で言っている言葉ではない事を願いたいのですが)
当然、地球規模での環境問題は論じられなければいけない課題でしょう。一国の利益のみを優先させていれば、自ずと問題は深刻化するばかりでしょうから、超大国の某国も京都議定書の時の様な姿勢ではなく、今そこに突き付けれれている問題を直視すべきでしょうね。
オイルマネーに踊らされるのも、もう沢山と言った感もあり、これだけガソリン代も値上がりしてしまうと車が無いと生活できない我々地方の人間はヒーヒーと悲鳴をあげたくもなります。
さて話しはさておき、先日「丹後町の家」の木材の選木作業の続きで、今度は扁平柱を選木してきましたがそれがこちら
写真では分かり難いのですが、柱の根元に当たる方に「りノ四」、「わノ四」と言う風に書いています。これは即ち、番付けと言うもので、さしずめこの材料の住所を指し示す物です。
そしてこれを書いてある面はみな同じ方向に向く事になりますが
私共の図面にも現場との共通言語として、この「番付け」による通り芯を用いています。
多くの設計事務所ではこれらの通り芯をX1、X2 や A、B、C などと言った英語と数字を織り交ぜた図面で描かれているようですが、しかしそれでは現場の職人さんとは話が通じ辛く英語を一度日本語に翻訳して話しをしているようなややこしい事となり兼ねません。
そこで、私共では現場の職人さんとの共通言語で意思が伝達できるように、「いろはにほへと・・・」と言った通り芯による番付けを採用している訳です。
ですので、上の写真は、り通りの四番 の位置に立てる柱、と わ通りの四番 の位置に立てる柱と言う事になります。
これはほんの一例に過ぎませんが、私共が現場へ出す図面には、このように現場との共通言語が沢山あり、図面を見ただけでは、素人さんには、なかなか分かり辛いのですが、
最もそれ以前の段階では、住まい手との共通言語も使って分かりやすくお話や説明もしていますのでご安心下さいね。