基礎配筋検査
秋を飛び越して冬になってしまいましたね。 寒さで凍えそうですが、外で働く職人さんはもっと寒い。
そんなこんなで、先週末は基礎配筋検査でした。
基礎は鉄筋コンクリート造です。
鉄筋コンクリートは人間の骨と筋肉の関係に良く似ています。
さしずめ鉄筋は骨、コンクリートは骨を包む筋肉と言った所です。
鉄筋は文字通り鉄ですので、空気に触れると錆びます。
アルカリ性であるコンクリートで包まれることで、鉄筋の腐食を
防ぐのですが、ある一定以上の肉厚があって初めて
そのような性能を発揮します。
その肉厚のことを「被り(かぶり)」と呼び、コンクリートが
直接土に触れる部分か否かで、被りの厚みは変わります。
土に触れる部分では被りの厚みは多く必要になります。
そのために、基礎底のコンクリートの被りが重要になります。
しかし、一般的には基礎の底は石が敷き詰められ、それを
均しただけの状態のため、凹凸が多くなります。
そのためAのポイントとBのポイントでは、コンクリート下端の
被り厚さが違ってきます。
こうなってしまうと、何を基準に下端の被り厚さを判断すれば
いいのか分からなくなります。
そのために、私共では基礎のコンクリートを打つよりも更に下に
「捨てコンクリート」と呼ぶ下地となるコンクリートを打って貰っています。
しかも基礎のほぼ全面にです。
全面に捨てコンクリートを打つ現場は少ないようで、
基礎屋さんからは少し疎まれますが、慣れればこれが普通になります。
少し基礎の値段は上がりますが、鉄が錆びてコンクリートの劣化が
早まることに比べると知れています。
耐久性を保つための投資とお考え頂きたと思います。