兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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剥き出しにしない

壁の断熱施工風景 コンクリートの躯体が剥き出しになり

白く塗っただけのお部屋

一見、格好良いように見えます。

しかし、よ~く考えてみて下さいね。

コンクリートは蓄熱性が高い、と言う話を

お聞きになったこと、ありませんか?

蓄熱性が高いとは温まり難く冷めにくい

と言うことです。

そのため、夏は昼間の陽射しでコンクリートが

温められて熱を吸収し、陽が沈んでから

コンクリートに蓄えられた熱が発散し始め

夜になっても部屋の中が熱い、と言う経験

されたこと無いでしょうか?

実際にコンクリートの建物で生活したことが

無い方には分からないことかもしれませんが

陽射し対策が施されていない南向き又は西向きに

大きな窓がある部屋では確実に、こうなります。

その対策として、しかるべき断熱を講じるため

私共のマンションリノベーションでは

外気に面する壁面のコンクリート剥き出し仕上げは

原則しません。

その対策に必要なコストって規模に寄りますが、たかが十数万円~です。

それこそ、きちんと断熱対策すれば下がった光熱費分で

数年で元が取れるレベルです。

剥き出しをするなら、断熱処理の必要ない部分ですれば

いいはずです。

コンクリートのラフな感じが格好いいとされている写真を見る度に

「あ~あ、かわいそう。多分、予想し得る現象を知らされてないんだろうなあ」

と思ってしまいます。

このブログを読まれた方には、せめて知っておいて頂ければと思います。


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