木とにおいと食欲と
昨日は「香寺町の家」の現場定例打合せの日
現場には外壁の一部に使用する予定のカラマツの板が搬入されていました。このカラマツは信州産。
木にはその樹種によって様々なにおい(香り)があります。
杉は単体では、あまり強いにおいではありませんので、なかなか分かり難いのですが完成した住まいの中ではよく分かります。やわらかい、ほんわかした感じ。
桧、これは単体でもよく分かります。香りたつ少しツンとした感じと例えれば適切なのでしょうか?でも時間が経つと、その香りは少し落ち着きます。しかし一カンナ掛けなおしたり、表の皮一枚はげると、まるで封じ込められていたように又再び香りたちます。
そして松、私は不思議と松のにおいを嗅ぐと、何故だか食欲をそそられます。もしかしたら私だけではないのかも知れませんね、マツタケの香りがそうである様にこの香りは食卓にあってもおかしくないのかも知れません。又松は殺菌作用があるようで昔は竹の葉や松の木の皮などで駅弁などが包まれていた事もあったようです。
そう言えばJR篠山口駅には昔、駅弁を売るおじさんが居ましたが、いつの間にかそのおじさんも姿を見なくなりました。
まあその話は、さておきまして、このカラマツも当然、松の一種ですので同じように何とも言えないおいしそうなにおいがするのでありました。
只、同じ松と名が付く材料で、建築現場で頻繁に用いられる物に米松と言う木があります。
硬くて構造材としても比較的優秀な材料なのですが、私はどうもこの木のにおいが好きになれません。
薬品臭のようなツーンとした匂い。本当に木なの?と言った感じでどうもなじみ難いのですが、さて如何でしたでしょうか?
においの事を一生懸命、文章で表現するのは難しいです。
是非、皆様も色々な木の楽しみ方を発見して下さい。