追掛大栓継
昨日も午後から物凄い雨と雷鳴が鳴り響き、携帯電話も近くの中継局に異常が発生したようで圏外表示となったまま、夜になりようやく回復。
京阪神間では今朝方に物凄い雷鳴だったようですが、さて丹波はどうだったのでしょうか?
ぐっすりと熟睡していた私にとっては何も気付かないまま朝を迎えた次第です。
さて今日は「香寺町の家」の現場定例打合せ。
こちらもお盆明け初と言う事で、随分と久しぶりと言った感覚ですが、1週間前にも寄っていました。本来なら中間検査があると思っていたのですが、姫路市の場合、木造2階建の住宅の場合は中間検査は無しでOKと言う事で、従って検査は自主検査となりました。
さて、そんな中、今回も採用した継ぎ手(材料と材料を継ぎ足す方法)の紹介。
追掛大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)と言います。
4箇所に空いた四角い穴の中に堅木で出来た栓を打つ事で材同士が引き付け合い強度を発揮する継ぎ手の一種で、強度的にも最も優れた仕事の一つで、手と手で握手したようなイメージで材料が刻まれています。
構造材が見える住まいではその強度を金物だけに頼る事が出来ない場合があります。そのような場合にこのような継ぎ手は有効で、又そこに打たれた栓も、何か軽い物をぶら下げる事が出来たりと、住まい手の遊び心を誘う物でもあります。
ここの所、この仕事を色んな現場で採用していますが、組む時に上手く組めるかは職人さんの技量が問われる仕事でもあり、職人さんにとっては逆に厄介な仕事なのかも知れません。
〔但し、プレカット(機械刻み)でこの仕事が出来るところもありますが・・・〕