総合的に 最終章
先日1回休みましたので、今日は「総合的に」シリーズを連続して、これにて、このシリーズを一旦閉めようと思います。
さてリフォーム工事において開けて(解体して)見なければ、分からないと言うことは出来るだけ避けたいと思い、これまでにお伝えしてきた、事前の調査と言うものを大事にしているのですが、今日お伝えする箇所は正にどうしょうも無い部分の一つなのかもしれません。
床下や天井裏と言った箇所はそこへ至るルートが確保出来れば事前に調査は可能なのですが、1階と2階の間にある1階の天井裏などのスペースは押入れの天井板を外して見る程度の事しか出来ないのが現状です。仮に運良く見れたとしても天井裏には梁などの大きな材料も通っていて、上手く俯瞰で見渡せないので、その付近のみ見えると言うのが現状です。
この写真は解体してみてその原因がはじめて分かった一例ですが、この住まい、解体前の2階の床のたわみがやけに気になっていたのですが、写真のように梁(赤矢印)と根太(緑矢印)が並行して入っていました、本当は梁と根太と言うのは直交して入っているのが常識と思うのですが、色々な大工さんと話をしていると、リフォームで解体してみると、そう言う事例は時々あるとの事です。(おー恐っ)
点検やメンテナンスを念頭においた住まいのつくり方まとめ
1.出来上がってしまうと見えなくなる部分(隠蔽部)の重要性を認識し、点検更新のし易い住まいにする
2.水周りの換気状態を良好に保つ(換気についてはまたどこかで触れます)
3.敷地の周辺環境などにより、問題が起こりそうな場合、100%絶対に安全と言う補償はまず無いと考え仮に問題が起こった場合にどのように対処するかを考える方が
ベターです。