兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

View Original

又降るの?

このブログは予約投稿によって、 前日の夜に書いていますので

2月10日にブログが公開される

時点での天候までは分かりませんが

又大雪の予報が出ています。

前回も3日ほど降り続きましたが、

今回はそれ以上との予報です。

さて、しばらくDIYの記事が続きましたが

DIYについては一旦置いておき又、

時期を見て書いてみたいと思います。

今日は雪についてです。

折角、雪について書くのですから

建築と絡めてみたいと思います。

積雪

◆ 屋根に積もっている雪の重量は?

写真の大屋根に積もっている雪の

重量はどれくらいになると思いますか?

もっとも求めるべき諸条件が揃わないと

求められる訳はありません。

●  ニュートンって?

建築基準法では一般地域の積雪の

単位荷重は1㎡に1㎝の雪が積もれば

20N(ニュートン)とされています。

我々の年代では、もしかしたら

「ニュートン」とは聞きなれない

単位かもしれません。

1N≒0.102kgf とすれば想像

しやすいかもしれませんね。

(fはそんなに気にしないで下さい)

20Nと言う事は2.04kgfとなり、

何となく想像しやすくなりましたでしょうか?

●  多雪区域は単位荷重が大きい

又、多雪区域とされる地域では

単位荷重を1㎡に1㎝積もれば

30N以上の荷重をみておかないといけません。

写真の地域は京都府京丹後市で

多雪区域の指定を受けていますので

後者の荷重をみておかないといけません。

左右対称の切妻屋根で片側の屋根の

面積はおおよそ 3.7m×8.0m=29.6㎡

両側で、その倍の59.2㎡とします。

写真の状態で雪が20㎝程度積もっている

とすると30N/㎝/㎡×20㎝×59.2㎡=35520N

35520N×0.102=3623kgfとなります。

●  この屋根にそんなに載っているの?

厳密に言うと少し違うんですが、おおよそと言う事で

およそ3トン以上も屋根に載っている事に

なるなんて、そんなの早く下ろしてしまいたいですよね。

と言う訳で雪って意外に重いんですよね。

ですので雪の降る地域では降らない地域の

住まいとは違って部材に余力を持たせておく

必要がある訳です。

-------------------------------------

メルマガバナー

◆ お知らせ

今日のブログ如何でしたでしょうか?

理系の方には簡単な計算問題でしたね。

新年より始めた無料メルマガ

週1回の発刊で今週で第6号まで

発刊しました。

現在は「中古住宅を視野に入れる際に気を付けたいこと」

として特集記事を書いています。

今ほどインスペクションが叫ばれるよりも

遥かに前から、何軒もの建物の

裏側(見えない部分)の調査を

行っていた私としましては時代が良い方向に

向かっていると思います。

そんな経験から学んだ

為になる記事を、読者の皆様だけに

お届けさせていただきます。

登録は コチラ からお願い致します。

ニックネームでの登録も可能ですよ。