屋根替え上棟の儀
中々晴天が続かない今年の梅雨ですが、そろそろ中休みが欲しい所です。 そんな中、天気予報とのにらめっこが続いていた神社社務所の屋根替え工事ですが、2日連続の晴れ予報を信じ上棟の儀が行われました。
快晴のスタートを切った初日でしたが、夕立のように急に雨が襲い初日は屋根を塞ぐところまで進めずに早終いとなりました。
2日目の今日、ようやく形が見えてきました。
急こう配な入母屋屋根はとても背が高く、高台に建つ神社ゆえに地域の象徴的な建物でもありました。
シコロ葺きの下の部分(一般には下屋と呼ぶ方が通じるのかもしれませんが)を残し、大屋根部分を切妻に変えています。
屋根の高さが低くなり過ぎると貧相に見えるため、以前より屋根勾配は緩くなっても、棟の高さに配慮することで建物の見え方を考えました。
緩くなると言っても6寸(約31°)の勾配がある屋根ですので、その上での作業は容易ではありません。スキーやスノボをされる方には30°がどのような勾配かは容易に想像できますよね。
上から滑り降りる時に、下がまともに見えません。
棟の位置を切妻の半々の位置にはせずに下部に間仕切り壁のある位置が棟となるように北側へ寄せています。
下部の構造体がそんなに太い物が使われている訳では無いこと、経年による強度低下を見越し、可能な限り下部の水平材に直接荷重が掛かる事を避けています。
このようなことが容易に実現できるのが木造の良い所でもあります。
スケルトンのこの状態、綺麗で結構すきなんですが、直ぐに見えなくなるのが残念です。