兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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今週の現場

正しくは今週と先週の現場なのですが

まずは今週の「綾部の家」から、そろそろ外壁の色を決めなければいけない段階になりました。色については何度やっても難しいのですが、出来るだけ多色使いにならない事を心掛けています。

異種の部材が組み合わされて出来上がる建築は同じ色でも部材が違えば光りの条件や周辺環境により、違った表情を見せます。

さて、今回は外壁の板張り部分に黒っぽい色を採用していますので、一番大きな面積を占める吹付け部分をどうするか?

3色ほど候補を選択し、見本を製作して頂くことになりました。どのような色になるかは乞うご期待!

色決め

 

続いて先週分の「香住の家」は窓の位置について

住まい手のご希望により以前の住まいの四つ間を踏襲したプランによって1階では唯一、南面の窓となったダイニングスペースには掃き出し窓とその上に天井の勾配に沿った大きな高窓を設けています。ここから入る日差しによって部屋の中はポカポカ陽気に包まれています。

窓の位置

冬になると皆が暖を求め、ここに集まってくるのかな?とも思いましたが

窓の位置について、2階にも小さな横長の引き違いの窓が屋根の関係で随分と高い南面についています。この部屋の窓はこの小さな横長の窓だけにもかかわらず、ずいぶんと明るく感じます。

サッシメーカーのCMではありませんが、窓の位置や形状は本当に重要で、北=暗い、と言うイメージに拘束される事無く、空間の目的に応じ柔軟に考える必要があります。