メリット
さて、前回の内容で肝心のユーザーさんへのメリットが何も伝わらなかったと思います。 メリットを書いていませんので伝わらないのは当然ですね。
現場の大工さんは設計図書を尊重し、一生懸命にそれを実現しようとしてくれます。
例え図面が無茶であってもです。
ここで予めきちんと話し合いが出来、無茶でない方向に進めば良いのですが、
そうでない場合、図面はこう描いてあったからその通りにした。片やそんなことは現場で判断して適正にすべきだ、となる訳です。
この構図、最近どこかで聞いたことがないでしょうか?
そう横浜でマンションが傾いたあの問題では、誰に責任があるのか?さんざん見苦しい擦り付け合いがされていました。
設計が悪い、現場で確認して施工するのが当たり前だ、と火の粉を払うのに懸命でしたね。
結局、問題がどう解決するのかは今後注視するとして
前述の場合の責任の所在は置いておき、設計が無茶苦茶だと実際の住まいづくりでも同じことが起こり得る可能性が高いと言えます。
家が傾くと言うのは又違った次元の問題ですが、生活が始まってから徐々に何かしらの問題が進行するかもしれません。
そう言う意味で設計者が関わる木造の住まいづくりでは、きちんと理解できている人間が関わっている事に意味があるのです。