鳥衾
「鳥衾」と書いて、何と呼ぶか分かりますか? そして読めた所で、「それって何?」って感じですよね。
先ずは、その写真から
鬼瓦の上から、ちょこんと飛び出すラッパのような形をした、ちょんまげのような物。
これが「鳥衾」なんです。
で、読みですが「とりぶすま」と呼ぶそうです。
単なる装飾のように見えますが、鬼瓦に鳥が留まって、鬼瓦に糞を落とさないようにするための意味もあるそうです。
納得です。
この「鳥衾」にも色んなデザインがあります。
こちらは、蔵の鬼瓦につく鳥衾です。写真が小さくて分かり難いのですが、鳥の羽が風になびくような形をしています。
意図しない所でデザインが主張されるのを嫌がるのは、設計者としての性で、これまでも鬼瓦には「カエズマタ」と呼ぶ彫の無い物が選択肢のベースだったのですが、色んな古民家などを見るにつれ、このような選択もありかと思うに至りました。
それにしても南西のこの角度から敷地全景を見渡すと、何とも大きな屋敷ですね。