兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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伝達手段

お盆前、暑い日々が続きますね。 さて古民家リノベーションの現場も一期工事分は大詰めを迎えています。

大工さんは何とか、お盆までに区切りを付けたいとのことです。

順次、内装、家具、建具なども続きます。

写真は、離れに繋がる出入り口です。上が丸くなっていますが、ここにもちゃんと建具が入ります。

では、どのように建具を入れるのか、その方法を大工さんに伝達する方法は種々あります。スケッチで伝える、口頭で伝えるなど様々ですがどれも詰めが甘いと、みっともないことになります。

私共では、更にその下にあるような図面を現場に渡します。これは、住まい手さんにお渡ししている図面とは違い、施工用の図面です。事務所によっては、施行者さんにこれらを描いて貰って、それをチェックするだけの所もあるようですが、私共では当方が描いて渡すようにしています。つまり、図面が拙ければ拙いなりの現場の出来になりますが経験を積んだ今では沢山のストックも出来ています。

これを描く事で納まりが全て頭の中に残る訳です。ですので、現場との電話での遣り取りも、より楽になりますし、大工さんは仕事に集中出来、我々は仕上がりの細部までを想像することが出来ます。

開口

施工図

さて、少々堅苦しい内容となりましたがメインのスペースも白黒はっきりメリハリがつくようになっています。

黒い所は、元の構造材、無垢の木の所は新規に設けた材と言うのが基本ルールとしています。白い漆喰の天井や壁に呼応し、それぞれが引き立てあう住まいとなることでしょう。今回の工事は古民家再生とは違い、古民家リノベーションです。現代の生活に見合った新しい空間をつくり直すことがテーマです。ですので、外観以外は過去の雰囲気を踏襲している訳ではありません、全く新たな空間が出来上がります。

LDK