兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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さりげない気遣い

大工さんが変わってから、履き替え制となった現場ですが、住まい手さんも現場用にとスリッパを置いておられました。 これまでは、出番待ちの材料の上がスリッパ置き場でしたが、それらも出番を迎えた今、端材で作られたスリッパ立てが、さりげなく上り口に吊り下げられました。

職人さんによる、さりげない気遣い。住まい手さんにしてみれば、ちょっとしたサプライズになるのでしょうか?

スリッパ立て

って、ここでバラしてしまうとサプライズでも何でもないんですが・・・。

もっとも、ウチではそんなの当たり前と言う工務店さんもいらっしゃるかもしれませんが・・・。

一方、ピアノ室にも変化が見られました。下地の状態だった壁面ですが仕上げが施され、すっかり音楽室?っぽくなりました。

住宅街ですので、周囲にも気を配り防音対策には配慮しています。

ピアノ室

音や熱の逃げ道となる窓は、法的に必要な採光面積を確保できる最低限のサイズにしていますので部屋は、さほど明るくはありません。市販の防音システムを採用すると何百万円も必要のようですので、ここは頭を働かせ、断熱と防音を兼ねて壁面には比重の重いセルロースファイバーを採用、界壁も同じ仕様とし、天井には2階への音を断つ目的で、グラスウールを200㎜敷き詰めました。床も当然防音対策を施し、さてうまくいくかどうか?

既に、この部屋に入った段階で空気感が全然違うので全く効果が無いことは無いと思います。

ここで思う存分ピアノのレッスンや夫婦そろっての演奏楽しんで頂ける事を期待します。