工務店は皆同じか?
家を建てる際に、施工者選びは迷う所です。 しかし、○○工務店、○○建設など看板だけ見ると、どこでも家は建てられそうにみえます。
確かに、スタイルに拘らなければ、家はどこでも建てられるのでしょうけども
では、「木の家」を建てられる施工者、と的を絞ってしまうと、どうでしょう?
普段、新建材でバンバン建てている施工者であっても、確かに木の家は建てられますが、めったにしない仕事故に、現場で加工するための道具が無い(木の家って、現場で対応しないといけない仕事が多いんです)
そんな事を理由に妥協案を提案される
とか、普段しない仕事故に要領を得ず、手間取ってしまい施工に時間が掛かる、結果として住まい手が迷惑を被る。
など、実は施工者にも、物件によって得手不得手があります。(このような裏話って、あまり表に出てくる事はありません)
では、更に的を絞って、設計事務所が入り、尚且つ木の家が出来る施工者、となると更にハードルは上がります。
設計事務所の細やかな要求への対応をしながら期間内に現場を納める事。又建った後のお付き合いもあります。
細やかさ=住まい手の要求や拘り、設計者の目指す理想などに当ります。
その細やかさと付き合う気があるのかどうか?も仕事の得手不得手に繋がります。
中には、設計事務所の仕事は面倒だからやらない、と言う所もあります。
今の時代、何でも出来ます、やります的な所はあまり評価を得にくい故に、どこもスタイルを打ち出そうとされています。
しかし、後付けのスタイルは我々は見れば分りますし、後付けのスタイルが確立されるには10年は掛かるでしょう。そしてスタイルが確立出来ない所は、又時代を追いかけて、次のスタイルへと変貌されます。
勘繰りで、あっちこっち当ってみるのも悪くありませんが、それでヒットに巡り合える確率は本当に低いように思います。
経験した人の話や経験値の多い人の意見ほど主観的で頼りになると言うもの、一生を後悔しないためには偶然の確率に期待を寄せるよりも、そのような方々の経験値を生かさない手はないように思います。