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住宅の消費増税を考える

消費増税と社会保障の一体改革と銘打った法案が通過し暫く経ちました。 さて増税は決まったものの、その先の経済対策などは国会機能がストップしている今では何も打ち出されないまま期限ばかりが迫っています。

5%から8%への消費増税は2014年4月から(再来年)となっていますが、こと住宅に関しては、2013年9月末までに工事請負契約を済ませ、2014年3月末までに完成している(登記が済んでいる)事が原則で現税率の適用を受けられる事となっています。

即ち、税率UPが前倒しとなっています。

ご存知の方は既に、動き出されている事でしょう。

前回の増税時にも同じように少し前倒しされていたのですが、但し経過措置が設けられていました。

今回は、そのような話は今の所、何も出てきていないようです。

 そもそも、住宅の建築には不動産取得税や固定資産税が掛かる上に、更に消費税まで掛かるなんて、おかしいではないか?と論じる方が、住宅の消費税課税に反対しようと行動されていると言う話も耳にします。

現に同じ理由と言う事だそうですが、土地購入時には消費税が掛かりません。

では、駆け込んで住宅の建築を考えるべきなのか?と言う議論がネットや新聞紙面でしきりに交わされています。

分譲マンションや建売住宅などに於いて、前回の税率UP時には売れ残る事を憂慮した業者が値下げに転じた事で結果、税率UP前よりも支払う値段が低くなり、買い手にとっては増税が有利に働いたと言った事実もあったそうです。

今後、ローン減税などの施策も国会議論の対象となるそうですが、今の内だと焦って無理なローンを組んで、その後、ローンを支払う余裕がなくなれば元も子もなくなります。

景気が上向かなければ、金融機関もローン金利の設定を下げると言う傾向にあります。

今でも金利はかなり低いのですが、そのような低金利商品を上手に利用する事で最終的な支払い額で増税となった分を賄える可能性もあると論じる経済の専門家もいらっしゃいます。

では私なりの結論ですが、もう既に土地探しなど具体的なアクションを起こされている方は少し急いで増税前に滑り込む、数年後の建築をお考えだった方はじっくりと頭金を準備し様子を見計らってから動く、どうしようか?迷われている方は、まず住宅だけではなく生活全般に関するお金の流れを整理するために、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談される所から始められるといいのではないでしょうか。(但し、住宅見学会等に同行しているファイナンシャルプランナーさんは建てられるプランニングしかしてくれない場合が多いので第三者がベストのようです)

ああ言う方も居れば、こう言う方も居ると言うのが現段階、誰もが手探りの状態ですので、常に注意して情報を収集しておく必要があるように思います。

但し、私共が取り組んでいるエネルギー性能の高い国産木材の住まいには、今後、エネルギー性能と国産木材と言う面で補助金を受けられる可能性もかなり高く期待できます。(たとえ政権が変わろうとも国の施策は大きくこの方向に向いています。)

いずれにしましても、機能がストップしてしまっている今の政治政権が少しでも早く新たに動き出して貰わなければ誰も手が打てません。

又、震災復興の為にと支払った我々国民の税金が全く違った方向に、こじつけて使われていた、このような事実がある以上官僚にも監視の目を向けて動いていただける方の存在が必要と感じます。

最後は政治批判のようになってしまいましたが、皆が不安に感じている事ですので、国民の事を本当に考えているのなら、少しでも早く、政治の正常化が急務ですよ、本当に!