建物の点検方法 その2
前回は基礎についてでした。細かいことを言えば
もっと点検項目はありますが、一旦他の部位に移
ります。
今回も目視で点検できる個所になります。それは
雨樋(あまどい)です。雨樋に不都合が起こると、
そこから漏れた雨水は建物に直接降りかかります。
そうなると建物を傷め、耐久性に乏しくなります
ので点検は重要です。
まずは軒樋からですが、軒樋とは軒先に水平に取
り付いている樋です。厳密に言うと水平ではなく
水を流すために少し勾配が設けてあるので水平と
は言えません。
軒樋には落ち葉が積もって排水能力を落としてし
まう原因になり兼ねないので定期的な点検はして
おく方が賢明ですね。
又、軒樋は雪の降る地域では屋根に積もった雪に
押されて軒樋自体が少し前のめりになってしまう
ことがあります。そうなると正しく雨を受けきれ
ずに樋から水がこぼれ落ちることもあります。
又鉄の樋では腐食によって穴が開いていたり、つ
なぎ目で外れていたり、特に築年数が経っている
建物では、そのような事例をチェックしておく方
が良いですね。
又竪樋(たてとい)と呼ぶ軒樋につながって、雨
が垂直方向に落ちてくる樋では、つなぎ目からの
漏水も起こり得ます。つなぎ目が腐食していると
か、つなぎ目が外れているなどの理由が挙げられ
ると思います。
軒樋と竪樋のつなぎ目も問題が起こりやすい場所
です。
そして竪樋を躯体に繋ぎとめている掴み金物、こ
の金物は直接躯体に留め付けられているので、掴
み金物から躯体に水が入っていないか?もチェッ
クポイントとなります。
何れも目視で見て回れる場所ではありますが、脚
立がないと確認出来ないこともあるので、ご自分
でされる場合は十分に安全に配慮して行ってくだ
さい。