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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

簡易耐震診断その後

既に、何度かここで触れていますが私は丹波市の
簡易耐震診断員として年に何件かの診断に訪問し、
既に4~5年が経ちます。

特に昨年は9件の診断を、今年は既に5件の診断を
し、更にあと数件の予約をいただいています。

診断結果で一応、建物が倒壊しないとされるのが
表題の「評点1.0」です。要するにそれ未満の評点
の場合は、大きな地震が来たら、やや危険か又は
更に評点が低ければ大倒壊の可能性があると言う
ことになります。

昭和56年5月31日以前に着工した戸建て住宅や長
屋住宅、共同住宅が無料診断の対象で、既に通算
するとこれまで40件以上の診断をさせていただい
ていると思いますが、これまで一度も評点1.0に達
した、あるいは超えた建物は1棟もありませんでし
た。

それほど昭和56年以前の建物の耐震性が低いと言
うことになります。実は、つい最近ようやく評点
1.0を超えたお住まいがあったのですが、それも
2020年に全面リフォームした際に耐震補強もされ
ていた建物を購入されたための評点1.0超えに過ぎ
ません。

兵庫県では介護リフォームの補助金を受けるのに
簡易耐震診断を受けることが義務付けられていて
最初の頃は、その補助金を受けるために仕方なく
受ける方が多かったのですが、最近ではやはり耐
震に関する関心が高くなっていますが、結果を見
て落胆する方もいらっしゃれば、どうせ後何年か
しか住まないので、耐震工事しても仕方がないと
言って、そのまま放置される方もいらっしやいま
す。

しかし昨今では耐震リフォームをされていること
が売りになって次のお客さんに売りやすくなると
言う不動産屋さんも出て来ています。耐震って命
に直結することですから当然と言えます。

又当方では、その後の補修計画にも力を入れてい
て、出来るだけ工事費を抑え易い方法を用いて計
画を立てています。他の事務所とは一味違うため、
昨年頃から耐震補強の計画策定依頼も増えていま
す。