兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

引き取り手がない?

先日、解体の現場最終確認に訪れた際に現場
作業員の方から聞いた話ですが、表層改良さ
れた後の土の塊を処分したくても、引き取り
手が少ないとのことでした。

コンクリート基礎を解体した後の塊は再生コ
ンクリートとして使えるので引き取ってくれ
る所はあるのですが、普通の土を人工的に加
工してしまうため、役目が終わった後は再生
も出来ないからなんだそうです。

建築にはLCCM(ライフサイクルカーボンマ
イナス)と言う考え方があります。つくる時、
使う時、廃棄する時、全てのサイクルにおい
て出来るだけ省CO2に取り組み、再生可能エ
ネルギーなどを利用し、その収支をライフサ
イクルを通じマイナスにしようと言うもので
す。

所が現在の住宅建築においては、とにかくイ
ニシャルコストを低く抑えることが全てであ
るかのように、より安い選択肢を選びがちで
す。

先の改良後の土も、環境への負荷と言う側面
では、いずれ引き取り手も居なくなるか、あ
るいは不法投棄と言うことが常態化するかも
しれません。

そう考えると、事態は結構深刻なのではない
か?と思います。環境負荷の小さい方法が、
もう少し浸透すれば価格も抑え易くなり、結
果として皆が採用しやすい方法となります。

Narito AshidaLCCM