日本の代表的な街並み
新しく開発された住宅地の街並みはどこも同じ
ような顔をしていてこれが日本の街並みの代表
的な例ですと言われてもおかしくありません。
それがどうした悪いのか?と問われれば私は
「はい」と答えたいです。何故かと言うと、
その街をもう一度訪れた時に、カーナビなど
の案内なしに自力で辿り着けるか?と問われ
た時「絶対に無理」と思えるほど特徴がない
からです。
それほど新しく開発された住宅地は、どこも
かしこも地方でも都会でも変わりなく同じ顔
をしています。言い方を変えると代り映えし
ない、特徴の無いと言うべきでしょうか?お
まけに道路も綺麗に碁盤の目状に整備されて
いるため、本当に迷宮に迷い込んだのではな
いか?と錯覚しそうです。
一つには外壁に使われている窯業系のサイデ
ィングや屋根に使われている素材も、メーカ
ーが変わろうが代り映えしないためですが、
何故ここまで、タイル調なり何か似せた物が
流行るのかは分かりません。
そういうあなたはサイディングは使わないの
か?と問われると全く使ったことがないとは
言いませんが、少なくとも〇〇調と言った何
かに似せた物は自分では絶対に選択しません。
〇〇調とは偽物ですと主張しているのと同じ
だからです。仮にもしサイディングを使う事
があるとするならば無地の物などを塗装を施
すような使い方をするとは思います。
では特徴があれば何でも良いのか?と言われ
れば、それも又難しい話ですね。
結局、大量生産するために考えられた工業化
住宅が多すぎるため日本の街並みが画一化さ
れているのですが、昔は日本各地に地域特有
の産業が発達し、地域の街並みをつくってい
ました。交通網の発達と産業の発達とともに、
そう言った色が消えつつあります。
昔の日本の街並みに戻れば良いとは思いませ
んが、もう少し個性のある街並みが増えてい
っていただけたらと、ふと幾つかの新興住宅
地を訪れて思ったことを書いてみました。