兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

次に考えること

前回は家具の固定の話でしたが、
根本的に住まいが耐震化している訳ではないので
建築的に安心できる訳ではありません。

もう少し突っ込んだ耐震の話をするなら、
次に出来る事があるとすれば、
寝室などを耐震シェルター化する工事です。

最近では様々な手法が開発され、
コストも100万円を切るような物まで
出てきています。
100万円を切れば自動車を買うよりも
安く命の安全性を確保できる訳ですから、
価値はあると思いますが、
家の中にシェルターを造ると言うことで、
部屋が今よりも狭くなると言う
リスクはあると思います。

但し、もう少し頑張ればシェルターでなく、
家全体を耐震化出来る事もあります。

昨年、9件の簡易耐震診断を行い、
全てが一応倒壊しないとされる評点1.0に
達していなかったと言う件は
前回、お伝えしたのですが、
更に次のステップの耐震計画策定をした方は、
僅かに2組でした。

耐震計画策定とは
どこをどのように補強して、
評点1.0以上にするか?
と言うことを図面上で計画を立てて
計算する業務です。

この業務については実費を
御負担いただくのですが、
最大25万円の兵庫県の補助金を
使うことも出来ます。

又、工事費用についても
県の補助金を受けることも出来ますので
上手に利用されると懐に優しい工事が
叶うかもしれません。

ある住宅系雑誌社の調査によると
30代の若い方の関心の第一位は
コストに関することで、
第二位が耐震に関することなんだそうです。

又、空き家を買う人のために、
この家の耐震補強工事には
これくらいの工事費が必要になる
と言うデータを伝えることを
サービス化している不動産屋さんも
おられます。

今年は正月から能登半島の大きな地震で、
皆様も関心の高い事柄かもしれませんが、
上手に補助金を活用し、
住まいの耐震化を考えられても良いかもしれませんね。