築40年の家の室温は?
前回の「室温10℃」では、
新築住宅の室温測定のお話でした。
今回は別物件で既存住宅でリフォームも
何もされていない築40年程度の家の
測定結果に基づいて話を展開します。
まず、こちらの住まいは築40年ほどの
土壁、瓦葺き、シングルガラス窓、
勿論屋根も壁も床も無断熱です。
関西では地方に行けば、
どこにでもあるタイプの住まいです。
先月2月の測定結果です。
暖かくなる前にと思い測定を行いました。
こちらは先月2月15日から2月21日までの
6日間測定しました。
測定期間中、2月17日の朝に室温が3.9℃となり、
とても寒い室内であることが分かります。
又、二番目に挙げたのは気象庁のアメダスデータで、
同日の2月17日の最低気温が-3.7℃を記録しています。
つまり、無断熱の家では外気の影響をまともに
受けてしまい、布団から出たとたんに「寒ぅ~」
となるため、中々布団から抜け出せない、
抜け出すためには気合で乗り切るのか、
暖房で部屋を暖めるなどしてからでないと、
まともに動き出せないと言う事態になります。
平均室温も8.9℃と、一日中寒いために
何かしらの暖房機器が必要になる訳です。
ここで一つ誤解を招かないように説明を加えます。
先ほどこちらの住まいのスペックとして
土壁であることを紹介しましたが、
土壁であるから寒いと言うことではありません。
断熱されていないことが原因となって寒いのであり、
土壁であっても、その特性を生かすような使い方をし、
きちんと断熱されていれば、
決して寒い家にはならないと思います。
このような寒い家では、お風呂に入る時や
トイレに入る時でさえ、ヒートショックに
気を付けて頂く必要が生じます。
次回は、そう言った心配を解消した、
又別のお住まいの測定結果を元に
話を進めてみようと思います。
ご期待ください。