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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

室温10℃

ここ数日は平年以上の暖かい日が続いたので、
朝起きて暖房を付けずに過ごすことが出来た方も
いらっしゃると思います。

朝、寒くて暖房を付けないと過ごせない、過ごし難い。
その目安となるのが10℃を切るか否かだと言われます。

勿論、個人差があるため一概ではありません。
もうすぐそんな季節が近づいていると思うと、
少しウキウキしますね。

私どもで設計させていただく住まいの仕様では
冬季であっても、概ねこの10℃を切ることがなく、
冬でも寒さに凍えずに朝起きることが出来ることと
思います。

ここに挙げるグラフは建物完成後の冬季に
室内にデータロガーと呼ぶ温湿度を
測定する機械を設置させていただき、
数日間いつも通りに生活していただいた結果です。

日常通りの生活ですので、人が起きている時は
当然暖房機器も稼働していますし、
就寝時には暖房機器は稼働していません。
人が起きている在宅時には、その暖房機器の
影響で当然室温も上がり、留守でであったり、
就寝時にはその室温もそれなりに
低下していきます。
いわゆる家の保温性のようなことが
これグラフから読み取れます。

測定は2016年1月8日から同15日の1週間行いました。
赤いグラフが室温の変化です。

こちらのお住まいは現在の基準で言う所の
ZEH相当に近い程度の外皮性能を有します。
当時は低炭素住宅の認定を得ました。

暖房としてはエアコン1台でLDKと吹抜けの
比較的大きな空間を担っています。

最も室温が低かったのが1月14日で12.4℃です。
二番目の表は気象庁のアメダスにある当時の
外気温データで1月14日の朝に-3.3℃の最低気温を
記録しています。

温度差で比較すると室外と室内で15.7℃も
あることになります。
室温が12.4℃あれば、少し肌寒いと感じても
上に薄い衣類を1枚羽織れば、
十分快適に過ごせるとは思いますが、
このお住まいで2016年の測定ですので、
そこからさらに開口部周りの仕様を
見直した現在では、
もう少し快適に過ごしていただけるように
なっていると思います。

室温10℃の壁は、そんなに高い壁ではない
と思います。
現在ではもう少し上のレベルを目標に
置き室温測定の結果を楽しみにしています。