朝鮮張り
朝鮮張りとは、フローリングの張り方の方法で、
比較的短い材料を大引間等に直交するように
張る張り方となります。
何故、このような張り方をするのか
はっきりしたことを存じ上げないのですが、
恐らく長い材料が確保できない中で
生まれた張り方だと推測します。
又、何故この張り方を朝鮮張りと
呼ぶのかも不明ですが、
もしかしたら韓国と北朝鮮が統一されていた
時代の建物では、この張り方が
一般的だったのかもしれません。
この張り方だと材長1.0~2.0m程度の
長さしか獲れない樹種であっても
床板として成立します。
今回、紹介させていただくのは
「中庭のある家」のエントランス部分に
張った天井板で、
1間ごとに構造体である梁が
天井板と直交するように横断します。
天井版の朝鮮張りと言えると思います。
天井に使った材は杉板なので、
もう少し長い材料を確保することも
出来るのですが、天井高さを
ある程度確保したい部分でもあり、
この張り方を選択しています。
最近はヘリンボーン張りと呼ぶ張り方も
人気があるようですが、ヘリンボーンとは
ニシンの骨と言う意味も持つようです。
フローリングを斜めにジグザグさせて張るため結構な
手間が掛かりますが、綺麗な柄が人気でもあります。