兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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特殊建築物って

大阪北新地のクリニック火災では

多くの方が犠牲者となられました。

お亡くなりになられた方々のご冥福を

お祈りいたします。

建築業界では、建物で大きな事故や災害が

起こるたびに法令の見直しが行われる

ことがあります。

今回の火災では二方向避難が

確保出来ていなかったために多くの犠牲者が

出たと報じられています。

不特定多数の人が集まる建物は

特殊建築物と位置付けられて

災害時の安全性の確保をより強く求められます。

実はマンションも特殊建築物に該当し

一つの階段が火災などで使えなくなった

としても、更にもう一つ別に階段が

あれば安全性が確保されると言う

考えで造られています。

或いは階段が二つ設けられない場合は

バルコニーに避難ハッチを設け

垂直避難が出来る事を求められます。

もしご自分の家のバルコニーに

避難ハッチが無いようでしたら

パーテーションを幾つか蹴破って

避難ハッチに、たどり着けるように

なっていると思います。

だからバルコニーのパーテーションの際に

大きな物を置いてしまうと

いざと言う時の避難を阻害するどころか

人の生き死にに関係するため

もし、そのようなことをされている

方がいらっしゃるようであれば

直ちに、改めて頂きたいと思います。

但し、規模が小さいと

そこまで規制を掛けられないような

法律なので、今回の被害が

甚大になった要因かと思います。